この映画は賛否両論が分かれる映画だろう。
素人が撮ったビデオの形で、日常生活が謎の怪物によって、突然破壊される様子を描いている。
人生を襲う不条理を怪物の姿を使って表現しているといえる。これが自然災害や病気だったら、ある意味仕方ないのだが、事件や戦争だったら人間はどう思うだろう?
どこにでもいそうな若者のビデオという視線を通しているので、不条理に突然襲われたときの恐怖がとてもよく伝わってくる。
下手なビデオ撮影の手法を使っているため、画像が乱れたり揺れたり、ズームと広角が混ざってたりして、見ていて疲れる。いくら素人のビデオ撮影を再現しているとはいえ、もう少し抑えて欲しかったのが残念。
エイリアンやプレデターは敵とはいえ生物として魅力があるが、本作に登場する怪物の造形が、敵とはいえ、あまり魅力を感じないのも残念だ。
不条理について考えたい人には、★★★★☆