■石井辰哉
■不可能を可能にする 最強の英語勉強法
■出版社: PHP研究所 (2010/1/5)
■ISBN-10: 4569673341
■ISBN-13: 978-4569673349
■発売日: 2010/1/5
TOEIC満点を連続してとっている石井辰哉氏が自身の英語勉強法をまとめた本。2000年8月にベレ出版から刊行された『英語力を上げる実践勉強法』を改題・加筆・修正した本である。
心構え編、スピーキング編、リスニング編、ライティング編で合計34個の方法が紹介されている。
一番目から鱗だったのは、英語は、「知識」ではなく、技術家庭、音楽、美術、体育同様、「技術」だという点だ。日本人は英語=知識と思っており、圧倒的に練習が少ないということだ。ということは対策ははっきりしてくる。
このように日本人の英語学習の欠点を鋭く指摘し、それを是正するための考え方をあげ、具体的な実践方法を述べている。自分が上げたいスキルの章から読み、やれそうなメソッドを試してみるといい。
ただ、勘違いしてほしくないのは、ここであがっているメソッドは、魔法では無いことだ。ラクして身につくものではないことだ。一番大事なのは、実践することであり、継続することである。
本書のまとめ
introduction 心構え編
英語力=かけた時間x平均集中度x学習効率x才能(0.8-1.2)x頻度
いかに長くやるかよりも、いかに速くスタートできるか=>いつでも、どこでもすぐにスタートできる環境づくり
細切れ時間をかき集める
何かをしながらできないか確認
outputを意識しないinputには無理がある
スピーキング編
何度も言い直すより、多少稚拙でも言い切ったほうがいい
言えないことは言わない。言えるように言う
一番重要なことはできるだけたくさん英語を口にすること
Method1
壁に向かって話す
Method2
英語で考える時間を作る
言いたいことを決める=>日本語にする=>英語に訳す=>発話
言いたいことを決める=>英語にする=>発話
Metho3
何でも英語で描写してみよう
Method4
日本人の会話練習友達を持とう
Method5
Exchange Lessonをしよう
Method6
得意なネタを増やそう
Method7
自分を通訳してみよう
目的:普段自分が話すことを把握する。=>あらかじめ英語を用意することで備える
Method8
TVを通訳してみよう
Method9
文法を一つ一つ習得しよう
Method10
演じられるまで反復しまくろう
Method11
どんなときも2センテンス以上で答えよう
ボキャブラリーを増やすコツ
1見る
2書く
3聞く
4発音する
5使う
反復する
習熟度
10 どんな状況でも使いこなせる
9 間違って使っても読み返せば訂正できる
8 穴埋めなら大丈夫
7 単語だけみて意味が大丈夫
6 単語だけだと思い出せない時あり。文中だと意味がわかる
5 単語だけだと意味が思い出せない。文中だと大丈夫
4 単語を覚えたときの例文だと思い出せる。それ以外の例文だと思い出せない
3 ヒントをもらえば思い出せる
2 日本語の一文字めや覚えた時の単語順で思い出せる
1 覚えた記憶はあるが、思い出せない
0 覚えたことすら忘れている
1 自分の単語帳を作る
2 単語を2つに分ける
3 日常単語から覚えよう
4 日=>英語も覚えよう
5 敏捷性も考えること
6 テープを作る
リスニング編
リスニングに必要な能力
1 発音された音自体を正確に聞き取る能力
2 音を聞き取り、単語を認識する能力
3 文の意味を理解する能力
4 長い文章を聞いてそれぞれの文章を理解し、内容を保持する能力
単語を認識する能力を上げるために
1 単語の正しい発音を理解する
2 音の連結に慣れる
3 音の脱落に慣れる
文の意味を理解する能力を上げるには
前から順番に理解する
内容を保持する能力を上げるには
数センテンス以上の文章を聞いて内容を保持するトレーニングが必要
最初の数語に集中する
集中して聞く
切羽詰まった状態になろう
Method12 ディクテーションをしよう
Method13 カタカナで書いてみよう
Method14 シャドウイングをやろう
Method15 センテンスリピートをやろう
Method16 センテンストランスレーション
Method17 音質の悪いものを聞こう
Method18 映画は日=>英で見る
Method19 シリーズドラマを見よう
Method20 カラオケで英語の歌を歌おう
スクールは発表の場
スクール
1予習する
2録音し復習する
3ネタを考えておく
4課題をもってレッスンにのぞむ
5他人がしゃべっているときぼーっとしない
リーディング編
方針
1英語を読んで頭にイメージを描ける
日本語に訳して考えない
文字のまま理解しない
2前から読んだ順番に理解する
後ろから読んで理解しない
戻り読みしない
3構造を考えて読む
単語だけから意味をとらない
1パーツに分ける
2パーツの意味と働きを考える
3次にくるものを予想する
Method21 前から理解する練習
1紙で英文を隠す
2紙を後ろにずらしながら英文を読む
3パーツの切れ目がわかったところで紙をずらすのをやめてそのパーツの意味を考える
4そのパーツがどんな働きをするか予想する
5次のパーツを読み進む
Methof22 戻り読みをしない練習
1読み終わったところを紙で隠す
2パーツの切れ目がわかったところで紙をずらすのをやめてそのパーツの意味を考える
4そのパーツがどんな働きをするか予想する
5次のパーツを読み進む
動詞を読んだときすること
1時制、肯定/否定、態を把握する
2主語の確認
3意味の確認
4次になにが来るのか予測する
Method23 単語の意味を推測しよう
1構造から英文の意味をとる
2知らない単語にひきずられない
カタカナ日本語だと思って読み進む
Method24 意味を口にだすこと
Method25 英字新聞の読み方
1短い記事を読むこと
2長い記事でも途中で止めること
3出てきた単語を全部調べようという気をおここさないこと
4興味のある記事を選ぶこと
Method26 洋書の読み方
ライティング編
基本的にはスピーキングと同じ
Method2,3,4,6,7,8,9はライティングでも役立つ
正しく書くために必要なこと
1文の構造を間違えない
2品詞を間違えない
3S+Vを基準に考える
4正しく書くのに役立つ環境
Method27 ネイティブの文章を写してみよう
Mdthod28 センテンスリピートをしよう
Method29 英=>日=>英のライティング練習
Method30 書くときよりチェックに時間を割こう
Method31 別パターンを考えよう
1S+Vを変えてみる
2類義語に変えてみる
3文の接続を変えてみる
4品詞を変えてみる
5態を変えてみる
6文の固さを変えてみる
Metho32 他人の作文で勉強させてもらう
Metho33 スケジュール帳を英語でつけよう
Metho34 飽きない日記のつけかた
11日に起こった出来事をおおざっばに書く
2ある行動を選び、それについてできるだけ詳細に書く
3起こった出来事を一つだけ取り出して説明するつもりで書く
4会話を英語にする
5自分のセリフだけを思い出して英語にする