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NHK『ブラタモリ』「恐山〜なぜ恐山で死者に会えると思うのか?〜」(2022/09/10)

www.nhk.jp

つのだじろうの『恐怖新聞』で恐山の怪奇現象は印象的に描かれていた。

 

今回、初めて映像で恐山を見た。

 

恐山といえばイタコが有名だが、有名になったのは昭和30年代、賽の河原で石を積むのも昭和になってからの習慣とのことで、意外だった。

イタコの方がむしろ古かったそうだ。

 

死者を悼む気持ちが昔からあり、恐山の風景がそういう風景に合った、ということが科学が発達した20世紀の人々の心にも存在していた、ということだ。

 

寺の境内に混浴露天風呂があったが、小屋を建てた、というのも興味深かった。

 

閻魔大王みたいな溶岩からできた岩。

レモン汁並みの酸性のため、魚が住めない湖。

セキエイが多数含まれるため白い湖岸。

 

あの世のような光景が、死に対する人々の心を呼び覚まし、恐山への信仰になったのだということがよくわかった。