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マルセル・プルースト『失われた時を求めて〈2 第2篇〉花咲く乙女たちのかげに 1 (ちくま文庫)』筑摩書房 (1992/10/01)

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■マルセル・プルースト

■井上究一郎(訳)

■失われた時を求めて〈2 第2篇〉花咲く乙女たちのかげに 1 (ちくま文庫)

■出版社: 筑摩書房 (1992/10/01)

■ISBN-10: 448002722X

■ISBN-13: 978-4480027221

■発売日: 1992/10/01

 

 2年の時間が経ち、ジルベルトとの破局の痛手から癒えた主人公が、祖母そして女中フランソワーズとともにバルベックの海岸で夏を過ごす。ここで、主人公はその甥ロベール・ド・サン=ルーと友人になる。少女たち(アルベルチーヌ、アンドレ、ジゼールなど)と会う。そして夏が終わる。

 小説全体の中ではまだまだ序章であり、主要登場人物がようやく登場してきたところだ。

 丹念に言葉を並べて、情景や感情を描写していく文体は凄い。凄いのだが、もう今後こういう小説は現れないだろうなぁ、と思う。