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手塚治虫『新宝島』講談社(2010/03/12)


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1947年1月30日育英出版発行のオリジナル版は、当時は描き版といって版下を作る職人が描き写していたそうだ。

もともと250ページだったが、酒井七馬氏が出版社の事情もあり、190ページに削減し、セリフやストーリーも変えたものだった。

手塚治虫漫画全集に収めるにあたり、手塚治虫がもともとの250ページの漫画を再構成したものだ。

 

宝島の地図を手に入れたピート少年と船長さんが、海賊ボアールの魔の手から逃れながら宝を探す物語だ。途中で遭難し偶然宝島にたどり着く。そこにはバロンという名のターザンのような青年がいて彼らを助けてくれる。

無事宝を見つけ、日本に戻る物語だ。

 

ここまでは『新寶島』オリジナル版と同じだが、この後、犬が実はパンという妖精で、彼が作った夢物語だった、というまさかの夢オチだった。

 

1947年版では、酒井七馬氏がストーリーを変えたそうだが、1947年版のラストの方が少年としてはよかったと思う。

 

その他、本当のデビュー作『マアチャンの日記帳』や新聞連載4コマ漫画が掲載されている。