1947年1月30日育英出版発行のオリジナル版は、当時は描き版といって版下を作る職人が描き写していたそうだ。
もともと250ページだったが、酒井七馬氏が出版社の事情もあり、190ページに削減し、セリフやストーリーも変えたものだった。
手塚治虫漫画全集に収めるにあたり、手塚治虫がもともとの250ページの漫画を再構成したものだ。
宝島の地図を手に入れたピート少年と船長さんが、海賊ボアールの魔の手から逃れながら宝を探す物語だ。途中で遭難し偶然宝島にたどり着く。そこにはバロンという名のターザンのような青年がいて彼らを助けてくれる。
無事宝を見つけ、日本に戻る物語だ。
ここまでは『新寶島』オリジナル版と同じだが、この後、犬が実はパンという妖精で、彼が作った夢物語だった、というまさかの夢オチだった。
1947年版では、酒井七馬氏がストーリーを変えたそうだが、1947年版のラストの方が少年としてはよかったと思う。
その他、本当のデビュー作『マアチャンの日記帳』や新聞連載4コマ漫画が掲載されている。