プロレス・ビジネスを日米比較した書。品質は世界一ながら個人商店の域を出ない日本のプロレス・ビジネスと、情報公開により株式公開まで発展したWWEの違いを、明らかにしている。
読者対象が、日本のプロレス・ファンとプロレス関係者に限定した記述になっているので、一般の読者が内容を理解するには少し厳しいものがある。
著者はMBAを取得しているのだから、もっと一般読者を意識した表現で、もっと客観的に日米のプロレス・ビジネスを分析したら、おもしろかったと思う。プロレスは国民性や社会状況を明確に表現しているものだから、プロレスをビジネスの視点で冷静に分析すると、それぞれの国民性や市場がよく見えてきたはずだ。