haruichibanの読書&視聴のおと

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地味だが重要な鉄道部隊の活躍を垣間見ることができる

 

 北習志野出身の私は、新京成線をよく使っていた。この鉄道が、旧日本陸軍の鉄道聯隊のものだというのは知っていたが、自衛隊にも”幻の鉄道部隊"があったというのは知らなかった。

 本書は、昭和35年から6年間、存在した自衛隊の鉄道部隊である第101建設隊の記録である。明治時代以後、「より早く、目的の戦場へ、より多くの兵力を集中移動させる」ことを目的にして、日本政府は鉄道網を発展させてきた。そして戦場で、鉄道敷設や修理や運搬をするために、鉄道聯隊ができた。戦後もその図式は変わらず、第101建設隊が創設された。

 しかし、モータリゼーションの波によって、鉄道が廃れてゆき、とうとう、同隊は、わずか6年でその役目を終えた。本書を読むと、目立たないが、軍事における輸送の重要性を垣間見ることができる。

 

2024/02/02追記

Amazonへのリンクが切れてしまって何という本だったのかが残念ながらわからない・・・