■夏川草介原作
■石川サブロウ漫画
■神様のカルテ
■出版社: 小学館 (2011/4/28)
■ISBN-10: 4091838677
■ISBN-13: 978-4091838674
■発売日: 2011/4/28
夏川草介原作の同名の小説をコミック化した作品だ。小説、コミック、映画を比べると、私はコミックが一番いいと思う。
小説版は、読者層を若い世代にしているためか、編集者のアドバイスなのか、キャラクターが現実離れし、「ここで読者を泣かすぞ」という気負いが鼻につくのだ。映画は、難しいキャラクターである主人公の妻役の宮崎あおいの演技が素晴らしいのに対し、本来、主人公が持っている明るさが無くなり、単に悩むだけの若者になってしまった櫻井翔の演技が残念なのだ。
コミック版は、ベテラン石川サブロウが、原作の良さをより一層引き出し、欠点を抑えて、大人でも読める作品に仕上げている。もともとキャラクター設定が漫画的なので、コミックに合っている。