『激突・トレーラージャック!』(2024/01作品)(脚本協力 ながいみちのり) (『ビッグコミック』2024/02/10号)
依頼者:不明
ターゲット:不明
依頼金額:不明
殺害場所:記載なし(アメリカ・ハリウッドか?)
殺害人数・相手:車3台に乗った男達9人(1台に3人乗っているとして) ヘリコプター1機(2人)
サミー・スズキはスタントをこなし監督も主役もこなす役者だった。
しかしスタントで失敗し怖くなってしまい、
「スタントに”意味”を問い始めたら終わりだ。CGで事足りるこんなリアリティーのない絵空事に・・・!!」と叫んで、役者をやめる。
その後は大型トレーラーの運転手をしていた。
ある時、トレーラーを止めていたところ、一台のバイクを三台の車が追いかけていたところに出くわす。
バイクの男はゴルゴ13だった。バイクが転倒し、トレーラーに乗り込む。
自分のトレーラーを奪われたサミー・スズキは運転席に乗り込む。
ゴルゴ13は、トレーラーを使って追跡する一台の車を吹き飛ばす。
ゴルゴ13の懐に拳銃があるのを見たサミー・スズキは、運転を替わると言う。運転をサミー・スズキが、射撃をゴルゴ13が担当するのだ。
ゴルゴ13の射撃で運転手の眉間を撃ち抜き二台目の車が横転し、残った一台が突っ込んだ。
そこに上空からヘリコプターが襲ってきた。
トンネルを抜けたところで、ヘリコプターが待ち構えていた。ゴルゴ13がパイロットの眉間を撃ち抜きヘリコプターが墜落した。
追っ手から離れた二人だが、トレーラーのブレーキが故障した。
ゴルゴ13とサミー・スズキはトレーラーから出てトレーラーのカプラからキングピンを外しトレーラーの車両部分と後ろを分離した。
ロープがサミー・スズキの脚に絡まったが、ゴルゴ13がサミー・スズキを救った。
生きていることを実感したサミー・スズキは「また転職だ・・・・いや、復職かな。」とつぶやく。ゴルゴ13は夕陽に向かって去って行く。
CGやAIによってスタントマンの仕事は減っていくだろう。
サミー・スズキはそんな思いを抱いて俳優を辞めようとしていた。
そこに偶然、ゴルゴ13と出会い、ホンモノのカー・アクションや銃撃を見て、また映画に戻ろうと決意する。
ゴルゴ13の射撃を目撃されたが、ゴルゴ13は、彼を殺さず命を助けて去って行った。
サミー・スズキを信用したのだろう。
なぜゴルゴ13が追われているのか、背景は何もわからない。
スピルバーグ監督の『激突!』をオマージュしてる。アクション・シーンが秀逸な作品だ。