====もくじ====
- 第24話『査察シースルー』(1970/03作品)
- 第15話『WHO!?』(1969/10作品)
- 第29話『価値なき値(あたい)』(1970/05作品)
- 第30話『魔笛のシュツカ』(1970/06作品)
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第24話『査察シースルー』(1970/03作品)
脚本協力:小池一雄
ページ数:86ページ
依頼者:アメリカ国防総省の3人
ターゲット:ソ連の元外務大臣 ビアチェスラフ・M・モロトフ
依頼金額:50万ドル
狙撃場所:国連会議場
殺害人数:2人
殺害相手:ヘビー級のボクサー CIAの女性破壊工作員スネーク・ダンサー
H:1人(国連事務局員ベルマ・ハーロー。正体はCIAの女性破壊工作員スネーク・ダンサー)
Part1 赤い広場の白い雪
Part2 モロトフのパンかご
1969/12/6、ウォロシーロフ元帥の国葬が行われた。
そこに出席したビアチェスラフ・M・モロトフ 79歳の写真。
スターリンの片腕になった元帥と外務大臣だ。
どうやら今回のターゲットはモロトフ外相のようだ。
Part3 クリスマス・プレゼント
3人のサンタクロースが現金を渡そうとするが、ゴルゴ13は、正体のしれない相手とは仕事の話をしない、というルールを話して部屋を出ようとする。
ゴルゴ13をヘビー級のボクサーが襲うが、ゴルゴ13は彼を暖炉に投げ入れて返り討ちにする。
Part4 メリー・クリスマス
3人のサンタはアメリカ国防相のお偉いさんのようだが、ゴルゴ13のルールを破ってサンタクロースの扮装を脱がない。ゴルゴ13は万年筆に仕込んだ爆弾で3人を脅迫する。
Part5 ダモクレスの剣
3人のサンタは観念してサンタクロースの扮装を脱いだ。
Part6 シースルー その①
査察シースルーと呼ばれるスパイ衛星がソ連スパイに奪われてしまったのだ。その情報をモロトフは国連で公にしようとしているのだ。今回の任務はモロトフが査察シースルーを公にするのを防ぐことだ。
Part7 シースルー その②
Part8 ペンタゴンから愛をこめて
Part9 戦いの序幕(エフェー)
ファッションショー会場に入ったゴルゴ13の前でモデルの服が落ちてしまった。彼女は国連事務局員ベルマ・ハーローと名乗ったが、実際には、CIAの女性破壊工作員スネーク・ダンサーだった。
連絡その1、理事会は明後日10時から
連絡その2、ゴルゴ13と寝ろ、とスネーク・ダンサーは命じられた。
連絡その3、それはあす話す
彼女は不感症の女だったが、ゴルゴ13は、彼女を抱いた。
Part10 DPL(ディプロマット)バリアー
Part11 その男の名は・・・
国連に向かう車中でモロトフにKGBのキニスキーが死んだという情報が入った。
彼は『ゴルゴ13 第1巻 ビッグセイフ作戦』、第4話『色あせた紋章』にも登場していた。
モロトフは国連に出かける前にキニスキーを見舞っていた。
Part12 連絡3(コネクションスリー)
ゴルゴ13の背後にスネーク・ダンサーが近づいた。ゴルゴ13に拳銃を突きつけようとした瞬間、ゴルゴ13は葉巻を彼女に投げつけた。ガラスにスネーク・ダンサーの姿を写していたのだ。さらにスネーク・ダンサーの拳銃から弾丸を抜いていた。
連絡その3は、KGBの非合法工作員(イリーガル)たちがかぎつけたので注意することだった。
連絡その4は、仕事が終わってからだったが、ゴルゴ13は、「おれのデスマスクをとることか?」ときいた。スネーク・ダンサーは、あなたへのプレゼントがあるだけだ、と言った。
Part13 スパイの黙示録
キニスキーがシースルーのことを国連で公にしたら、アメリカがモロトフ暗殺の実行をいとわないこと、その手口についても話した。超音波同調装置を使い、通訳用レシーバーを通じて、モロトフを暗殺する、というのだ。死因は脳溢血となる。
Part14 死者からの使者 その①
ゴルゴ13にソ連側から電話が来た。盗聴しているCIAの裏をかくようにロシア語でモノメディノメと言われる暗号で会話をする。
Part15 死者からの使者 その②
Part16 ダスビダーニヤ降雪(スネゴバ)よ
Part17 やつは背を見せて・・・
ゴルゴ13は彼を監視しているCIA要員に警告をした後、カーネギーホールに向かい、ボリショイバレー兼非合法工作員と会話する。そこでキニスキーからの伝言を伝える。キニスキーの言葉は”世界平和に花束を・・・・ダスビダーニヤ降雪(スネゴバ)」だった。
Part18 開会(オープン)は近づいた
Part19 炎は小さくとも
ゴルゴ13を見失って焦るCIA職員達。
天井裏に隠れたゴルゴ13。
そしてモロトフの演説が始まった。
その時信号弾が撃たれモロトフの原稿が燃えてしまった。モロトフはそれで全てがわかった。モロトフはシースルーについて一言も発せず議場を去った。
Part20 しめくくりは連絡4(コネクションフォー)
スネーク・ダンサーがゴルゴ13を射殺しようとしたが、ゴルゴ13が返り討ちにした。
最期に彼女が「どうしてあんなことを」と質問する。
「キニスキーから遺言をうけとった・・・こちらの手の内は知られていたということだ・・・」とゴルゴ13が答える。
【感想】
実在の人物で、スターリンの片腕だったモロトフ外相が登場する。
ゴルゴ13が、仕事の内容を変えた珍しい事例だ。キニスキーの遺言とはいえこれは珍しい。
第15話『WHO!?』(1969/10作品)
脚本協力:小池一雄
43ページ
依頼者:不明
ターゲット:殺し屋イエローダッシュ
依頼金額:不明
狙撃場所:ポルトガル リスボン郊外のパーカー財閥四代目当主G・アンドレ・パーカーの別荘
殺害人数:1人
殺害相手:殺し屋イエローダッシュ
H:0人
Part1 緋色(バーミリオン)
Part2 緋色(バーミリオン)その②
ポルトガル リスボン郊外のパーカー財閥四代目当主G・アンドレ・パーカーの別荘で彼の妻ナンシイが風呂上がりに倒れた。
そこにはタランチュラのマークのバスタオルが落ちていた。
Part3 銀灰色(シルバーグレイ)
夕食の時にはタランチュラの彫刻が入ったライターが落ちていた。それを見たナンシイの顔色が変わった。
Part4 泥色(マッディカラー)
Part5 泥色(マッディカラー)その②
ここでナンシイの回想シーンに入る。
ナンシイは娼婦だった。情夫のイエローダッシュからはシャーロッテと呼ばれていた。
シャーロッテが客と寝ているところを情夫が射殺する殺し屋だったのだ。
Part6 泥色(マッディカラー)その③
シャーロッテはダッシュの殺人を証言しダッシュは死刑判決を受けた。
Part7 無色(カラレス)
シャーロッテはコーバック探偵事務所を訪れた。彼はかつてシャーロッテを取り調べ証言するよう説得した刑事だった。
ダッシュは特赦によって二年前に釈放され整形手術を受け顔を変えてていた。コーバックはナンシイに協力し、ダッシュを見つけ出すことを約束した。
Part8 特色(ディスティンクション)
パーカー家に出入りしているのは、ランズベリー・ゴードン卿、石のセゲロ・アーミガンド、写真家のチャーリイ、スノウ夫婦、執事のカール、そしてカーデュ神父だ。彼はゴルゴ13だ。
誰もが犯人に思えて困惑するナンシイ。コーバックはカーデュ神父がプロの殺し屋だと言う。
Part9 鉛色(デッドカラー)
ざんげをしたいと言ってゴルゴ13を部屋に呼んだナンシイ。
ゴルゴ13はカーテンの後ろにいる男を拳銃2発を発射して射殺した。ダッシュはコーバックに化けていたのだ。
駆け寄るパーカー。そして彼はナンシイに彼女の過去を知っていた、と話す。
ゴルゴ13は誰かに電話をした。「うむ、すんだ・・・イエローダッシュはたしかに始末したよ・・・いや・・・ミスター・パーカーはおれのことをただのボディガードだと思っている・・・」と言って電話を切るゴルゴ13。
Part10 乳白色(サーモンピンク)
翌日、ナンシイは忽然と姿を消した。
【感想】
探偵モノのような犯人捜しが楽しめる異色作だ。
Partのタイトルが色になっているのも詩的でいい。
少しトリックに無理があるかなぁ、と思った。
例えばタランチュラのマーク入りの物品があちこちに置いてあったが、全てをイエローダッシュがやっていたとは思えない。
コーバックとイエローダッシュだと体格、特に身長に差があってさすがに変身するのは難しい気がする。
それにしても真の依頼者は誰だったのだろうか?
最後にパーカーの元を去るナンシイが哀しい。
第29話『価値なき値(あたい)』(1970/05作品)
脚本協力:森幸太郎
85ページ
依頼者:CIA フーバー
ターゲット:特殊な装甲運搬車ブーメランが運ぶ毒素兵器トクシンP2を奪おうとする者たち
依頼金額:不明
狙撃場所:アメリカ・メリーランド フォートデリック生物化学センターからエコーバレーに至る道
殺害人数・相手:12人 娼婦に化けた中国統一戦線工作部の女スパイ 統一戦線工作部の男スパイ6人
ブーメランが運搬するのが1億2千万ドルの金と勘違いしたビッグ・チーフとショーリー
アメリカ・メリーランド フォートデリック生物化学センターのウェード博士
東側のスパイ2人
H:1人 娼婦に化けた中国統一戦線工作部の女スパイ
Part1 ブーメランという名の装甲車
ラスベガスの賭博場から銀行までの19時間を運搬する現金輸送車がブーメランだ。
水陸両用にするなどの改造を施すことになった。その改造現場に一人のネイティブアメリカンがいた。
Part2 ホイットマン博士の死
アメリカ・メリーランド フォートデリック生物化学センターでホイットマン博士が死んだ。彼の傍にはビンのようなものが落ちていた。
Part3 4人の仲間
ブーメラン改造現場にいたネイティブアメリカンが仲間に途方もなく大きなヤマがあると告げる。仲間が金の国外流出を防ぐために1億2千万ドルの金を運搬することを突き止めた。4人は1億2千万ドルの金を狙うことにした。
4人は、ネイティブアメリカンのビッグ・チーフとスリムにマックにマネーマンショーリーだった。
Part4 ブーメラン作戦
CIAのフーバーがゴルゴ13に依頼をする。レオナード・ホイットマン博士の死が毒素兵器トクシンP2が原因であること、ブーメランでトクシンP2を運搬し、廃棄することを話す。フーバーは、トクシンP2を無事に廃棄できるよう協力を依頼した。
Part5 ブーメランは動きだした
ブーメランが動きだした。4人のネイティブアメリカン達はその様子を双眼鏡で見ていた。
Part6 とびこんできた女
Part7 そのあと女は・・・
ゴルゴ13の部屋に娼婦が駆け込んできた。客がその娼婦に財布を盗まれたと言うので逃げてきたというのだ。しかし彼女の服からは男物の財布が落ちた。
ゴルゴ13はそれを見たが警察には通報せず女を抱く。
Part8 電話は対で
Part9 お客さん おしずかに
そこに電話がかかってきた。CIAからだ。
「廃棄地点エコーバレーに行ってくれ。」と言われた。
それをこっそり聴いていた女。
ゴルゴ13は女を射殺する。
その後、男が2人やってきたがゴルゴ13が返り討ちにする。
Part10 廃棄地点はわかった
Part11 ブーメランを狙え!
ブーメランを狙う4人組の一人がブーメランを止めたが、合い言葉を知らなかったため、トクシンP2で殺されてしまった。
Part12 攻撃をかわして
Part13 怒りのビッグ・チーフ
Part14 2回めの攻撃
Part15 ブーメランは死せず
残った3人がブーメランを燃やそうとした。30分間火の中にいたブーメランだったが 宇宙から帰還する宇宙船と同じようなコーティングがしてあり熱に強かった。
何事もなくブーメランは3人の前を走って行った。
Part16 鋼鉄をやぶるには
ネイティブアメリカンの居留地に入ったブーメラン。
Part17 バンチュオンの戦闘
4人は1965年8月ベトナム戦争でバンチュオン半島の戦いに参加した元海兵隊員だった。
その時大23機甲補給分隊は水陸両用走行輸送車(アームトラック)5、M48戦車2、人員30名の編成による227トンの鋼鉄分隊だったが、ベトコンの待ち伏せに遭い、戦死者26名、生存者4名だったのだ。
Part18 アンブッシュはおれたち
Part19 鋼鉄の眠り
Part20 エコー・バレーの夜は明けて
ゴルゴ13を襲ったスパイ達は、中国統一戦線工作部のメンバーだった。ゴルゴ13は彼ら4人を射殺した。
Part21 スネーク・バレーへの道
Part22 待ち伏せの谷
Part23 スネーク・バレーの終曲(フィナーレ)
ブーメランの車内で、運搬リーダーのウェード博士がトクシンP2で他の面々を殺し、ブーメランを運転し、マックをひき殺し、ビッグ・チーフとショーリーが待つ方に走っていく。
そこにヘリコプターが飛んできた。
ゴルゴ13は、ヘリコプターを追っているうちに、ブーメランに落石させようとしているビッグ・チーフとショーリーを見つけ、射殺する。
しかし落石は止められなかった。
ブーメランは落石をものともせず、走り抜ける。
ヘリコプターから男が出てきた。ウェード博士はホイットマン博士を殺しトクシンP2を東側に渡そうとしていた。
ゴルゴ13がトクシンP2にM16の銃弾を撃ち込んだ。
【感想】
誰が味方で誰が敵だかわからないサスペンスと迫力あるアクションシーンが揃った傑作だ。
第30話『魔笛のシュツカ』(1970/06作品)
脚本協力:K・元美津
85ページ
依頼者:NATO
ターゲット:西ドイツ共産党広報部長マルチン・リスナー
依頼金額:不明
狙撃場所:オーストリア ウィーン
ウィーン中央墓地
殺害人数・相手:12人(ハンガリー秘密警察(AVO))(AVOの人数は10人と言っていたがコマ中では9人が吹き飛んでいる)
マルチン・リスナー
ハンガリー諜報局員マルギット大尉
シュツカ
H:2人(殺し屋シュツカの娘パミーナ フランス外事情報局員の女)
Part1 眠れるシュツカ
ザルツブルク
元ナチス突撃隊暗殺者シュツカ。
彼はSA幕僚長レーム粛清時に26歳だった。そして彼は命令を受けておよそ200名を殺してきた。
Part2 シュツカのめざめ
彼の元に女が訪ねてきた。彼女はヒトラー親衛隊大佐カール・フォン・シュミットが戦死したときに残された2歳の少女だった。
彼女は、西ドイツ共産党広報部長マルチン・リスナーの暗殺を依頼する。
Part3 ゆるせない血(ブラッド)
シュツカにはパミーナという娘がいた。彼女はジーノという男と相思相愛だったが、彼はユダヤ人だったため、シュツカに反対されていた。
Part4 なげきのパミーナ
Part5 死はとなりの席に
Part6 夕やけにだかれて・・・
Part7 女の儀式
父に反対されたパミーナはゴルゴ13の車の前に飛び出し、ゴルゴ13の車に同乗し、ウィーンで一夜を共にする。
Part8 NATOからの依頼
Part9 そして男は去った
ゴルゴ13は数日前、NATO軍事委員会からマルチン・リスナー狙撃の依頼を受けた。
旧ドイツ軍の兵器の所在を彼が知っていて武器が東側に流れるのを防ぐためだ。
Part10 出会い
Part11 ありがとう・・・と
ゴルゴ13とシュツカがホテルのラウンジで出会う。
パミーナは一人ホテルを後にしてザルツブルクに帰る。
Part12 両端に火
ハンガリー秘密警察(AVO)の10人がゴルゴ13とシュツカを狙う。シュツカの本名はマックス・ローレンツという。
Part13 標的(ターゲット)Bの男
Part14 A・V・O(ハンガリー秘密警察)
Part15 10対1
ゴルゴ13がハンガリー秘密警察の10人全員を殺す。
Part16 マルチン・リスナー
Part17 獲物はひとつ
シュツカとゴルゴ13がマルチン・リスナーを狙うがリスナーが抱いている子どもに動揺したシュツカは引き金を引けなかった。ゴルゴ13がマルチン・リスナーとハンガリー諜報局員マルギット大尉を射殺した。
Part18 返事は明朝
Part19 去る
翌朝、シュツカとゴルゴ13が対決しシュツカは敗れたのだった。
【感想】
パミーナに対して男の優しさあふれる対応をするゴルゴ13。一方、AVOの女諜報員に対しては実に残虐な対応をしている。
シュツカとゴルゴ13の、目と目の会話はなかなか見応えがある。
シュツカに対してゴルゴ13は自らの名を口にしている。リスペクトがあったのだろう。
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