====もくじ====
- 第32話『帰ってきた標的』(1970/08作品)
- 第16話『殺意の交差』(1969/10作品)
- 第18話『白の死線(デッドライン)』(1969/11作品)
- 第17話『スタジアムに血を流して』(1969/11作品)
- 第33話『飢餓共和国』(1970/09作品)
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第32話『帰ってきた標的』(1970/08作品)
ページ数:86ページ
依頼者:バグシー"ビッグ"ガホールの部下ロッキー・ブラウン
ターゲット:アメリカ密輸組織の帝王 バグシー"ビッグ"ガホール
依頼金額:50000ドル
狙撃場所:
1)ニューヨーク市郊外イーストニューヨーク
2)香港の船の上
3)香港のガホールの隠れ家
殺害人数:7人
殺害相手:
1)FBI捜査官2名(記事中では6人の死傷者だがコマ中では2人)
バグシー"ビッグ"ガホールの部下ロッキー・ブラウン
2)引き屋の角(正体は香港の毒蜘蛛仔黒龍)
仔の相棒
3)ロッキー・ブラウンの手下2人
バグシー"ビッグ"ガホールの部下ロッキー・ブラウン
バグシー"ビッグ"ガホールの影武者スパイク・ジョーダン
H:1人(香港の娼婦)
アメリカフロリダ州マイアミビーチでアメリカ密輸組織の帝王 バグシー"ビッグ"ガホールの部下ロッキー・ブラウンから、ガホール殺害を依頼されるゴルゴ13。
ガホールが組織を裏切りFBIと取引しているのが殺害理由だ。
ニューヨーク市郊外イーストニューヨークで屋敷を出たガホールをゴルゴ13が射殺した。
香港に飛んだゴルゴ13は女が男を射殺する現場を目撃する。
ゴルゴ13は警官に嘘の証言をして女を守る。
そこへ二人の男が現れゴルゴ13をボスの所に連れて行く。
彼らのボスはなんと、殺したはずのバグシー"ビッグ"ガホールだった。
スパイク・ジョーダンというチンピラを整形手術してゴルゴ13に射殺させたのだという。
そして彼はロッキー・ブラウン射殺を依頼するがゴルゴ13は「おれは一度にふたりの依頼人はもたないことにさている」と言って断る。
ガホールは香港の毒蜘蛛仔黒龍にゴルゴ13暗殺を依頼する。
ゴルゴ13は香港の街を歩いている時、ポン引きの男についていく。
その男が斡旋した女は、男を射殺したあの女だった。
ゴルゴ13が女を抱いている時にポン引きの男が襲ってきたがゴルゴ13が返り討ちにした。
そして岸に寄せて仔の相棒も射殺する。
香港の路上でロッキー・ブラウンの車がパンクし手下2人が射殺された!
そして、ロッキー・ブラウンがガホールが偽物であることを知っていてゴルゴ13に撃たせたことを確信した。
ロッキー・ブラウンはガホールの所に行った。そこでガホールとスパイク・ジョーダンが入れ替わったことを知った!
ゴルゴ13が青酸ガスを使って窓を開けさせロッキー・ブラウンとスパイク・ジョーダンを殺した!!
第16話『殺意の交差』(1969/10作品)
43ページ
依頼者:1)ボウリング場総支配人ジョナサン・アープ 2)車椅子の男(ABCレジャーコンツェルン会長アルバー)
ターゲット:1)ABCレジャーコンツェルン社長 ブラウン
依頼金額:
1)3000ドルあとで1000ドル追加し合計4000ドル
2)20000ドル
狙撃場所:
1)上空
殺害人数:1人
殺害相手:
1)ABCレジャーコンツェルン社長 ブラウン
H:0人
ジムでトレーニングするゴルゴ13にジョナサン・アープという小男が近づいてきた。
彼は3000ドルで引き金を引いてくれ、と依頼する。
車椅子の男が「ジョナサン・アープが食いついてきたか?」ときく。
うなずくゴルゴ13に男は20000ドルの報酬を振り込んだことを伝えて去っていった。
ジョナサン・アープは元プロボウラーで今はボウリング場の総支配人だった。
アープはチャックという男に怒鳴って減給を伝える。
アープはボスであるABCレジャーコンツェルン社長ブラウンを空で射殺する計画をゴルゴ13に伝える。
ゴルゴ13が3000ドルでは安すぎると言うとあと1000ドル追加した。
チャックはアープのボールに時限爆弾を仕掛けていた。
アープが操縦する飛行機から、ブラウンを射殺したゴルゴ13。
着陸した二人を待っていたのはアルバー会長だった。
ゴルゴ13が去ったあとアルバーとアープが話している時にチャックの爆弾が爆発した!
「おれには関係のない何かがもうひとつ・・・起こっていたらしいな・・・」とゴルゴ13は心の中でつぶやくのだった。
第18話『白の死線(デッドライン)』(1969/11作品)
43ページ
依頼者:KGB
ターゲット:生物化学兵器開発者オルグ・セルナク博士
依頼金額:50000ドル
狙撃場所:スイスーイタリア国境付近の山中
スイス バーゼル
殺害人数・相手:4人 生物化学兵器開発者オルグ・セルナク博士
工作員らしき男2人
KGB工作員の女
H:2人 KGBの女工作員 山小屋にいた女
スイスーイタリア国境ペニン・アルプスの西端、マウント・グランコンバンから山越えで国境を突破しようとしたゴルゴ13だが、追っ手が犬を連れてきているのを知り山小屋に逃げ込む。
ゴルゴ13はKGBの女との情事を思い出す。
その時50000ドルで生物化学兵器開発者のオルグ・セルナク博士暗殺を依頼されたのだ。
ゴルゴ13はスキーで滑走しながらセルナク博士を射殺し逃走した。
ゴルゴ13は工作員らしき男たちに囲まれたことを知りホテルから逃走する。その時工作員2名を射殺する。
ようやく山小屋に着いたゴルゴ13だが山小屋には女が一人いた。
イヌの声を聞いたゴルゴ13は外に出て行く。女はスキーを履いてついて来る。
二人は野宿し凍死しないよう抱き合う。
スイス バーゼルの車の中にKGBの女がいる。彼女に部下がゴルゴ13が遭難し相手方も捜索を打ち切ったと報告する。
「それで完全ね!」と答える女。
だが彼女はゴルゴ13が乗った車を見つけた!
そして彼女は座席から崩れ落ちた。後席の窓には弾痕があり、走り去る一台の車が見える。
『新作江戸艶笑小咄』がP.161にあるのは何でだろう?
第17話『スタジアムに血を流して』(1969/11作品)
43ページ
依頼者:なし
ターゲット:なし
依頼金額:なし
狙撃場所:オハイオ州レークウッド
殺害人数・相手:6人
殺害相手:アンジェラ
アンジェラの弟デイビッド・クルーガー
ニコラス・メランギの部下3人
シンジケートの大物ニコラス・メランギ
H:1人(アンジェラ)
ニックと呼ばれる男(ニコラス・メランギ)がアンジェラという女と抱き合っている。
だがニックはアンジェラの弟デイビッドの射撃の腕を犯罪に活かそうとしている。
ゴルゴ13がエリー湖畔にセスナ機から降りてオハイオ州レークウッドに向かう。
オハイオ州レークウッドのホテルの一室に入ったゴルゴ13はアンジェラに気づき「それじゃあうめないな」と言って部屋中調べて遠隔操作カメラを破壊する。
アンジェラがいるのにゴルゴ13はシャワーを浴びる。
その間にアンジェラはゴルゴ13の葉巻に何か薬物を注射する。
シャワーから上がったゴルゴ13にアンジェラはニコラス・メランギ殺しを依頼し二人は情事に及ぶ。
情事の後、葉巻を取ったアンジェラに、「上着のどのポケットにタバコが入っているか知っていた手つきだった。」と言って「そんなシーン(ゴルゴ13がアンジェラの前でタバコを吸ったシーン)はなかったんだ・・・」と言ってアンジェラを殺す。
ジョンストン・カレッジでデイビッドが射撃練習で全弾命中させる。
ニコラス・メランギの屋敷にトランクが運び込まれた。恐る恐る中を開けるとアンジェラの遺体があった。
ニコラス・メランギはデイビッド・クルーガーを呼び出し姉の敵討ちそそのかす。
ニコラス・メランギを照準器から狙うゴルゴ13だが、防弾ガラス付きの車でボディガードに挟まれたニコラス・メランギを射殺できないと悟った。その時、背後から左袖のボタンを撃ち抜かれたゴルゴ13。
逆光でゴルゴ13の背後をとってゴルゴ13の袖のボタンを撃ったのはデイビッドだった。
デイビッドは時間と場所を改めて決着をつけることにした。
スタジアムでの対決だ。
デイビッドはゴルゴ13の右腕を撃った!
しかしゴルゴ13は左手でM16を持ち替えて、デイビッドを射殺した!
銃を撃った後、銃口を天に向けるデイビッドのクセを見逃さなかったのだ!
ゴルゴ13はニコラス・メランギの部下3人を射殺した。
テレビでその様子を観戦していたデューク・ハガティ、ルウ・ディ・ガルゴ、フランコ・サバラスらはニコラス・メランギに「からだをだいじにな」と言って震えながら去ってゆく。
「おれに仕事をさせたくなかったら、ねらうのは今だぞメランギ!でないと・・・狼の傷はすぐ癒える・・・そして狼の牙が癒えた時・・・おまえの最期だ!」とつぶやくゴルゴ13
ゴルゴ13が逆光で背後をとられるような不覚をとったのは珍しい。
デイビッドは何も言わずにゴルゴ13にとどめを刺すべきだった。
弟を人質にとられ、したくもない殺人に手を染め、ゴルゴ13に返り討ちにあったアンジェラは気の毒だ。
それにしても『新作江戸艶笑小咄』がP.197にあるのは何でだろう?
第33話『飢餓共和国』(1970/09作品)
85ページ
依頼者:オハネヒ将軍
ターゲット:リバース州地区のシェルBP社の油田にしかけるダイナマイト
依頼金額:不明
狙撃場所:リバース州地区のシェルBP社の油田
殺害人数:4人
殺害相手:ナイジェリア軍兵士4人
H:1人(エアータクシーに乗っていた女)
ナイジェリアからの独立を図ろうとしたビアフラは水路も陸路も封じられ飢えにさいなまれていた。
ガボン共和国ギニア海岸リーブルビル空港で嵐のために定期便が欠航していた。そこへエアータクシーのパイロットがセールスに来る。
ゴルゴ13とバスで一緒だった女はエアータクシーに乗り込む。
エアータクシーには黒人男3人と黒人の少年1人が乗っていた。
エアータクシーは嵐の中離陸した。
ナイジェリアオウエリ郊外秘密警察刑務所でイボ族のオハネヒ将軍が処刑されようとしている。彼はナイジェリアから独立しようとしたビアフラの将軍だった。
エアータクシーに乗っていた黒人男3人がパイロットをオウエリに迎えと脅す。
オウエリで対空砲火を浴びたエアータクシーのパイロットは負傷する。ゴルゴ13がパイロットに替わって操縦し不時着に成功した。
黒人男3人はゴルゴ13に礼を言って少年にゴルゴ13と女を見張らせ光栄ある任務に向かう。
オウエリでオハネヒ将軍の処刑が行われようとするまさにその瞬間、刑務所の銃器庫が爆破された。
3人のうち1人は殺されたが2人はオハネヒ将軍を助け出すことに成功した。
ゴルゴ13と女と少年がいるエアータクシーの所にナイジェリア軍のジープが4人の兵士を乗せて襲ってきた。ゴルゴ13は素早くM16を組立て4人を始末した。
そこに装甲車がやってきたのでゴルゴ13と女と少年(サマンバ)はジャングルに逃げ込んだ。
オハネヒ将軍を助けた2人はエアータクシーの所にやってきた。
オハネヒ将軍が飛行機を操縦し離陸した。
オハネヒ将軍は、別の部隊がサマンバ達を襲ってきたので、ゴルゴ13がサマンバを助けてジャングルに隠れたことを悟り、また戻ってくるとメッセージを残したのだ。
オハネヒ将軍は戻ってきて、ゴルゴ13達を隠れ家に連れて行った。そして少ない金額でゴルゴ13に依頼をした。その依頼は、リバース州地区のシェルBP社の油田にしかけるダイナマイトを撃ってくれ、というものだった。
最後の食事をした彼らは目標地点に向かう。
ダイナマイトを仕掛けに行くオハネヒ将軍の部下達だがナイジェリア軍の狙撃兵の前に次々と射殺される。サマンバが走ってダイナマイトを仕掛けることに成功したがサマンバは撃たれてしまう。助けを求めるサマンバ。ゴルゴ13にダイナマイトを撃つよう依頼するオハネヒ将軍。部下達は止める。
だが、ゴルゴ13はオハネヒ将軍の指示に従いダイナマイトを狙撃する。
石油工場が大爆発する。
サマンバはオハネヒ将軍の一人息子だったのだ。
ビアフラ共和国独立の夢は幻となった。