『ホンジュラスの兄弟』(2023/08作品)(脚本協力 宮口幸治) (『ビッグコミック』2023/08/10号)
■依頼
依頼者:
1)不明
2)ロメロの兄カステロ
3)息子の仇をとってもらいたい男
ターゲット:
1)殺し屋メンデス
2)なし
3)バスケスとその一味
依頼金額:
1)不明
2)袋一杯の札
3)トランク1箱の現金
殺害場所:ホンジュラス
殺害人数・相手:
1)1人 殺し屋メンデス
2)0人
3)5人 バスケスとその一味4人
ゴルゴ13が傷つきながら道を歩いている。その後ろを殺し屋達が追っている。ロメロの兄カステロはゴルゴ13を救う。
ロメロの兄カステロはかつて犯罪に手を染めていたが、真面目に生きようとしていた。しかし弟ロメロはバスケスの手下となっていた。
カステロは袋一杯の金でゴルゴ13を雇い、弟ロメロをバスケスから取り戻そうとする。
ゴルゴ13の正確な射撃でバスケスを脅し、カステロはロメロを取り返す。
この時点でゴルゴ13は既にバスケス射殺の依頼を受けており、バスケスを殺せたのだが、殺さなかった。
ロメロは更正したかのように真面目に働いていたが、やはり薬物の販売に手を染めていた。
そしてバスケスにつかまってしまった。カステロは再度、ゴルゴ13に依頼するが、ゴルゴ13は「自業自得だな。」「・・・今回は諦めるんだな。」と言って去って行く。ロメロを救出に向かうが、ゴルゴ13の掩護がないので撃たれてしまう。すると、天井に潜んだゴルゴ13がリボルバー拳銃でバスケスの手下を射殺する。そして、最後にバスケスを射殺した。
そしてカステロが依頼した袋をロメロに返して「使い方は自分で決めろ。」と言って去って行くのだった。
ゴルゴ13が最初にバスケスを射殺しなかったのは、そこで射殺したらカステロの依頼で射殺したことになってしまうからだろう。契約を遵守するところがゴルゴ13らしい。
それにしてもカステロの弟思い、ロメロの兄の気持ちがわからないところは、兄弟にはよくあることだが、切ない話だ。