『死神は誰?』(2023/07作品)(脚本協力 ながいみちのり) (『ビッグコミック』2023/07/25号)
■依頼
依頼者:なし
ターゲット:なし
依頼金額:なし
殺害場所:エクアドル
殺害人数・相手:1人(かつて抱いた女)
H:1人(かつて抱いた女)
ゴルゴ13を狙った殺し屋が酒場に現れる。
その酒場の女は、かつてゴルゴ13に抱かれたことがあった。また、その殺し屋に助けられたことがあった。
女が関わった男はみんな死んでいったので、彼女は自分自身を”死神”と呼ぶ。
殺し屋も、自分に関わった女が皆死んでいったため、自分が”死神”だと言う。
殺し屋の次の狙いはゴルゴ13だった。ゴルゴ13の別荘がこの近くにあるからだ。
アル中の男に化けた殺し屋はゴルゴ13を殺そうと銃を構えたその時、背後からチンピラに刺されて殺された。
殺し屋が帰ってこないので、返り討ちにあったと考えた女はゴルゴ13に近づく。
ゴルゴ13は「俺は偶然や運命を疑う。目的は何だ?」と冷静に質問する。
女は「本当の死神は・・・ここに・・・」と言って恐怖に怯えた表情になる。ゴルゴ13の目がアップになる・・・。
ラスト・シーンでは、ゴルゴ13の別荘に「貸し部屋」の看板が掛けてある。
描かれていないが、ゴルゴ13が彼女を殺したことは間違いない。
名前のない二人の自称”死神"達の、あまりに切ない死を描いた短編作品だ。