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河合雅司『世界100年カレンダー』朝日新書(2021/09/30)

 

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日本の少子高齢化は知っていたが、世界レベルでも少子高齢化が進むとは知らなかった。経済成長する地域が、中国=>インド=>アフリカ諸国と変わっていくのは確実だ。

現在、人口世界1位の中国(14億人)、2位のインド(13億8000万人)が、2100年には、1位インド(10億9000万人)、2位ナイジェリア(7億9100万人)、3位中国(7億3200万人)とのこと。

これから約80年で中国の人口が約半分になるとは驚いた。日本も38位(6000万人)なので半分以下だが、中国の急速な少子高齢化、人口減には驚いた。移民を受け入れているアメリカは3位(3億2500万人)が4位(3億3600万人)に微増している。アメリカの場合は、移民政策次第で変わってくるが・・・。

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また、アメリカについては、白人人口の比率が減少している。2012年に白人新生児が過半数を割り、2018年に15歳以下の白人が49.9%に低下し、2045年に全年齢で白人人口が総人口の49.7%になるという予想があるのは驚いた。

人口動態はある程度予測できる。そこから発生する社会のひずみや混乱、そして外交や軍事や政治や経済政策についても、想定できる。

著者の河合雅司氏がいう「静かなる有事」というのは本当だと思う。

政治家や公務員は、これを読んで政策立案や立法に活かしてほしい。

企業人は、これを読んでビジネスに活かしてほしい。