今月の特集は『化学の最強ガイドマップ 周期表』と『世界人口80億人』だ。
p.4 黒死病の起源
黒死病、ペストは、人類史上最も恐ろしい感染症の一つだ。その起源がキルギスのイシク・クル湖の墓地と言われていたが、本当にそうだったらしい。
p.4 あらゆる物質を透明にする技術
原理はよくわからないが、「どんなに複雑な構造の物質も透明にすることができる」そうだ。盗撮や敵国への侵入に使われるのではないか、と危惧する。
p.6 新型コロナに有効なアルパカ抗体
アルパカに由来する抗体は、ヒト抗体の訳10分の1と小さく「ナノボディ抗体」と呼ばれる。変異株に有効なのだそうだ。血液中だと代謝されやすいが、上気道にスプレーするとウイルスを上気道で抑えることができる。2年後の実用化を目指すそうだが、楽しみだ。
p.10 最新宇宙望遠鏡の初画像
ジェイムズ・ウェッブ望遠鏡の画像だ。どれもとても美しい。
p.14 人口80億人時代のファクトブック
人口減少している国は世界で41か国あり、日本はその20番目だ。
2100年には総人口は104億人に達する。驚くのは中国だ。14億人が7億6667万人に減るそうだ。インドは14億1717万人から15億2985万人に増える。日本は1億2395万人が7364万人に減る。
医療問題、食糧問題、AIとの共存。これからどうなっていくのだろう?
p.44 探査機がとらえた太陽系図鑑
どの写真も美しい。
p.58 科学の最強ガイドマップ 周期表2022
H, Li, Be, Nd, U, Co, Ni, Al, C, N, F, He, Uueが注目元素ということで紹介されている。
日本がCo大国なのは驚いた。ダイヤモンド半導体には驚く。実用化すると凄いと思う。N(窒素)が注目元素なのは意外だった。肥料、発電、燃料としてアンモニアが活躍するらしい。肥料は知っていたが、発電や燃料にも利用できるとは知らなかった。
p.90 認知症の最新知識
アルツハイマー病に向かう脳の変化は20代で始まるとは驚きだ。
アルツハイマー病発症のメカニズムはまだ謎だが、はっきりしているのは、アミロイドβとタウという2種のタンパク質の異常なかたまりが増えることだ。
ステージIIの後期を「軽度認知障害」(MCI:Mild Cognitive Impairment)と呼ぶそうだ。これは、軽い物忘れなどの良性健忘、見当識障害なし、問題解決能力の障害が疑われる状態、社会的グループで普通の自立した活動の軽度の障害、生活、趣味、知的関心に若干の障害、セルフケアは完全、という状態らしい。ここでくい止めるのが重要とのことだ。
p.100 世界の潜水艦
潜水艦の外観写真の他に艦内の写真もあって面白い。
p.112 世界を襲う未曾有の干ばつ
干ばつが増えているようだ。地球温暖化で雪が減っているのも心配だ。対策として、点滴のように少しずつ水やりする方法や霧の採集や海水淡水化などが紹介されている。
p.122 世界の恐竜博物館
世界中のいろいろな恐竜展示の写真が美しい。