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この本は、15年前の本だが、2023年の今でも、欧米で仕事をする時に読んでおくととてもいい本だと思う。
本書内ではグローバル企業での仕事術と書いてあるが、ここでのグローバル企業は欧米企業と言っていいだろう。中国やインドはまた違うと思う。
欧米の管理職は、経営者だからどんなスキルの人材を自分の職責の範囲で、いくらで何人雇ってどう働かせるかが大事だ。
日本の管理職は、与えられた人材を教育し使っていく。
欧米の会社ではジョブ・ディスクリプションを書く。その範囲外のことはやらなくていい。
問題が発生した時は上に上げる。上の人はそれをもって、その人と対等の立場の相手と戦ってくれる存在なのだ。
日本だと上の人は御神輿だから、その人と対等の立場の人が会う時は、問題がないように、下の人間が調整するのが常識だ。
巻末には18個の日本企業と欧米企業の比較を簡潔にまとめている。