【1】アントニオ猪木vsラッシャー木村(1981/10/08 蔵前国技館)
1981/09/23 田園コロシアムに殴り込んだはぐれ国際軍団のマイク・パフォーマンス、いわゆる「こんばんは事件」から最初の一騎討ちだ。
ラッシャー木村の人のよさが表れている。
アニマル浜口がマイクを慌てて奪って喧嘩を売る。
試合自体はラッシャー木村のタフさとパワーが、アントニオ猪木のスピードとテクニックと喧嘩の強さがよく出た名勝負だと思う。
【2】アントニオ猪木vsラッシャー木村(1982/09/21 大阪府立体育館)
敗者髪切りマッチとして決着がつく試合だと思われたが、乱入したアニマル浜口がアントニオ猪木の髪を切ったらしいが、当時はよくわからなかった。
負けたラッシャー木村は髪を切らずに逃走してしまった。これで決着がつくかと思ったが、次の試合にドラマが続いていく試合だった。
【3】アントニオ猪木vsラッシャー木村&アニマル浜口&寺西勇(1982/11/04 蔵前国技館)
前代未聞の1対3の戦いだ。寺西勇が腕ひしぎ逆十字で、アニマル浜口が延髄斬りで敗れ後がなくなったラッシャー木村がアントニオ猪木をリングアウトで破った。アントニオ猪木は糖尿病や右膝の怪我でコンディションが悪かったようだ。実況でも話が出ていたが、実際、あまり汗をかかないアントニオ猪木が滝のように汗をかいていた。
アントニオ猪木は負けたといっても1対3。傷がつかない。
私は東京12チャンネル(テレビ東京)で放送していた国際プロレスも熱狂して見ていたので、この頃の国際軍団はなんだか複雑な気分で見ていた。
「こんばんは」事件がなかったらあのマイク・パフォーマンスは生まれなかったかもしれないが、ラッシャー木村は最初から全日本プロレスに行った方がよかっただろうと思う。
【4】藤波辰巳vsアニマル浜口 (1981/11/05 蔵前国技館)
アニマル浜口と藤波辰巳の手に汗握るテクニックの応酬が楽しめた好試合だ。
この試合は昔見た記憶がない。アニマル浜口にこういう側面があったのかとあらためて驚かされた。
長州力と組んだ後のアニマル浜口があまり見せないテクニックが凄い。