haruichibanの読書&視聴のおと

読書メモや映画やテレビ番組視聴メモです

新日本プロレス黄金期の真実

新日本プロレス全盛期を支えたOB達に、今の新日本プロレスを観戦してもらって、飲み屋で感想を聞いた、という安上がりに作った本。 老人がよく「昔は良かった」と言うが、そんな本。 ミスター高橋は、今の新日本は自分の本のおかげだ、とほのめかす。 新間寿や大塚直樹や桜井康雄はもう完全に「昔は良かった」老人モード。木村健悟は、承認欲求満たされなくてすねているジジイ。 新日本の営業的な最盛期を作った永島勝司は「俺が俺が節」炸裂。 草間政一も、今の新日本プロレスは自分がやったことを10年経ってやってるだけだ、と。 意外なのはテロリスト村上和成が今の新日本に好意的なコメントしてること。 なぜか棚橋弘至の刺傷事件や九州の旅館破壊事件の記事が入っている不思議な別冊に仕上がった。 新日本プロレス週刊プロレス取材拒否の理由が、「地方興行で新日本プロレスが手を抜いてる」と言う報道だった、というのは重要。営業なら地方プロモーター達を説得しろ、と言いたくなるが、週刊プロレスも書いてはいけない一線を越えたな、と納得。 プロレス観戦後のおっさんが、昔を懐かしみながら飲み屋で語っているのを活字にしたような本。そういう年齢層のおいらは楽しめるが、他の年齢層には響かないだろうなぁ。